2014/06/08

『Kaho Narusawa Solo Exhibition』2014年7月7日(月)〜13日(日)

ブルーブルー/快感原則、ノートブック、床の青いSIMI、ブラックサマーバケーション
時間:12:00〜22:00(期間中休廊なし)

成澤果穂(なるさわかほ)
1990年生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒(2013)、武蔵野美術大学大学院修士課程美術専攻在学中。青を基調に、枠を設けず伸びやかなタッチで絵を大きく広げていく作風が特徴的。主な個展に2013 SUPER BLUE」(ギャラリー百想,2013)、グループ展に「ART FACE2」(代々木アートギャラリー,2014)などがある。

成澤の作品は青を基調として、重なりながらどんどん広がっていく。支持体の縁まで描くと新たに次の支持体を足してづなげていくのだそれが支持体が平面ならば横に広がる腕の動きの軌跡を見ることになるし、ノートならば積み重なる思考や生活の連続を思う。つまり、私たちは成澤の作品を通して身体や思考の連続を追体験するのだ。その体験は、私たちの生活を都合よく区切ったり、ひとつの思考や感情を切り出して扱うことの不可能性を明らかにする。絵を広げつづける彼女の制作姿勢は、一生で一枚の絵を描くような大きな挑戦であると言えるし、さらには、生活そのものの連続したリズムを思わせる力があると言える。今回の個展では、展示場所から見える風景や、室内の床や壁についたシミや傷を起点にして作品を布や紙、ノートに展開し、会期中にも広がって、あるいは重なっていく予定である。場所に残る痕跡やそこに関わる人が係数となるとき、成澤の青い広がりがどのように変化するか楽しんで頂きたい。(キュレーター:石田大祐)



<イベント>
7月12日(土)
料金:一般1500円/学生1000円(共に1ドリンクオーダー)

ライブ
時間:14:00
出演:slum(from長野)、畑正太(映像)

トーク
「オルタナティブスペースを作る、使う」
時間:15:30
出演:成澤果穂、石田大祐(インディペンデントキュレーター)、新美正城(slum/Give me little more)、波田野州平(映画作家/ギャラリーセプチマ)

トーク
「作家、キュレーターによるトーク」
時間:16:30
出演:成澤果穂、石田大祐(インディペンデントキュレーター)

slum


長野県を拠点に活動中。USインディから、60’sソフトロック、日本語フォークまでをごった煮にしてつくられた歌謡的に響く曲たちは、結果として「ポップ」で「ヘンテコ」。聴いていると感覚が、縦横無尽に遊び始め、ひっくり返ったり、どこかと繋がったり、どんどん万華鏡みたいに広がる。今回、成澤の作品と共振して彼らの「アク」の強さがどう転がっていくのだろうか。 過去にこれレコードより音源を2枚リリース。Joan of arc、norman blake(teen age fun club)、Lou Barlow(Dinosaur Jr.)、Mike watt、テニスコーツ、洪申豪(透明雑誌)、LEO今井、8ottoなどとも共演。

企画協力:石田大祐